2017年01月18日
変形性膝関節症だと、どうして水が溜まりやすいの??
こんにちは。
皆様の健康と美容をサポートする、治療家 兼 美容整体師 の相良です。
今日は、前々回の続きで、変形性膝関節症で水が溜まる理由をみていきたいと思います。
詳しくみていく前に、前の復習をしましょう。
膝に溜まる水とは? ⇒ 滑液と呼ばれる、関節液のことです。通常、透明で淡黄色です。
滑液・関節液ってなに? ⇒ 関節を滑らかに動かすために潤滑剤の役割をしています。
関節液はどこからくるの? ⇒ 滑膜という組織が滑液(=関節液)を分泌しています。
膝に水が溜まっている状態って? ⇒ 強い炎症状態にあります。
つまり、変形性膝関節症で水が溜まっている状態は、
膝関節が強い炎症状態にあるということになります。
では、なぜ炎症が起きるのか??
それは、膝関節の軟骨が擦り減っていく時に、ガリガリ削られた軟骨組織が、
滑膜に付着するからなのです。
滑膜は滑液を分泌していますが、擦り減った軟骨組織が滑膜に付着すると、
異常事態発生で、通常よりも滑液が大量に分泌され、かつ吸収されなくなります。
通常は、分泌と吸収を繰り返しているので、滑りが良くなるように
湿っている程度なのですが、この異常事態では上手くいきません。
ですから、膝に水が溜まってしまい、とっても痛くて辛いのです。
この時に水を抜くメリットは少なくとも2つあります。
①抜いた水をみることにより、診断ができる。
②水を抜くと痛みが軽減する。
①については、鑑別診断で重要になりますが、痛風やリウマチの患者様の
膝の水は白濁しているので、その後の治療方法が変わってくるので、必要になります。
また、偽痛風の場合は、抜いた水を検査に出すと、確定診断ができます。
ですので、逆に言うと、水を抜かないとこれらの疾患を見逃してしまし、
診断が出来ない・治療をスタート出来ない可能性があります。
では、ひとつここで考えてみましょう。
膝の水を抜いたら、炎症は良くなるでしょうか??
正解は・・・良くなりません。。。
残念ながら、炎症状態のままです。
ですから、抜いてもまたすぐに溜まってしまうのです。
つまり、「抜いたからクセになる」ではなく、
正しくは、「炎症状態だから抜いてもすぐ溜まる」なのです。
では、どのようにしたら、炎症状態から抜け出せるのかを次回みていきましょう!
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
治療院のメニュー内容やお休み情報などは、下記よりご確認下さいませ。
http://www.synka.jp/corazon0100/
皆様の健康と美容をサポートする、治療家 兼 美容整体師 の相良です。
今日は、前々回の続きで、変形性膝関節症で水が溜まる理由をみていきたいと思います。
詳しくみていく前に、前の復習をしましょう。
膝に溜まる水とは? ⇒ 滑液と呼ばれる、関節液のことです。通常、透明で淡黄色です。
滑液・関節液ってなに? ⇒ 関節を滑らかに動かすために潤滑剤の役割をしています。
関節液はどこからくるの? ⇒ 滑膜という組織が滑液(=関節液)を分泌しています。
膝に水が溜まっている状態って? ⇒ 強い炎症状態にあります。
つまり、変形性膝関節症で水が溜まっている状態は、
膝関節が強い炎症状態にあるということになります。
では、なぜ炎症が起きるのか??
それは、膝関節の軟骨が擦り減っていく時に、ガリガリ削られた軟骨組織が、
滑膜に付着するからなのです。
滑膜は滑液を分泌していますが、擦り減った軟骨組織が滑膜に付着すると、
異常事態発生で、通常よりも滑液が大量に分泌され、かつ吸収されなくなります。
通常は、分泌と吸収を繰り返しているので、滑りが良くなるように
湿っている程度なのですが、この異常事態では上手くいきません。
ですから、膝に水が溜まってしまい、とっても痛くて辛いのです。
この時に水を抜くメリットは少なくとも2つあります。
①抜いた水をみることにより、診断ができる。
②水を抜くと痛みが軽減する。
①については、鑑別診断で重要になりますが、痛風やリウマチの患者様の
膝の水は白濁しているので、その後の治療方法が変わってくるので、必要になります。
また、偽痛風の場合は、抜いた水を検査に出すと、確定診断ができます。
ですので、逆に言うと、水を抜かないとこれらの疾患を見逃してしまし、
診断が出来ない・治療をスタート出来ない可能性があります。
では、ひとつここで考えてみましょう。
膝の水を抜いたら、炎症は良くなるでしょうか??
正解は・・・良くなりません。。。
残念ながら、炎症状態のままです。
ですから、抜いてもまたすぐに溜まってしまうのです。
つまり、「抜いたからクセになる」ではなく、
正しくは、「炎症状態だから抜いてもすぐ溜まる」なのです。
では、どのようにしたら、炎症状態から抜け出せるのかを次回みていきましょう!
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
治療院のメニュー内容やお休み情報などは、下記よりご確認下さいませ。
http://www.synka.jp/corazon0100/
Posted by sagara at 15:45│Comments(0)
│疾患